つば甚
加賀百万石の礎を築いた前田利家に、お抱え鍔師として仕えて四〇〇年の鍔家。 その三代目甚兵衛が宝暦二年(一七五二年)に鍔師の傍ら営んだ小亭・塩梅屋「つば屋」が「つば甚」の始まりとされております。友人知人をもてなした趣向に満ちた料理がたちまち評判となり、藩主はもとより藩内の重臣が訪れるようになりました。そして文明開化のあとも文人墨客をはじめ県内外から多くのお客さまにお越しいただき、今では金沢を代表する老舗料亭として海外からのお客さまからもご贔屓いただいております。