「グルメサイト離れ」の現状と原因は?これからの飲食店集客を解説

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2022年8月25日 - 4 min read

「グルメサイト離れ」の現状と原因は?これからの飲食店集客を解説

さまざまなメディアやツールの発達でよりパーソナライズされた情報を簡単に取得できるようになり、従来型の広告媒体であるグルメサイト離れが加速しています。飲食店はこれまでの集客方法を見直し、新しい施策にも取り組んでいく必要があるでしょう。

グルメサイト離れの原因や背景、今後注目したいツールなどをご紹介します。

グルメサイト離れの現状

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飲食店の比較やオンライン予約、クーポンの利用が可能なグルメサイトですが、近年では「グルメサイト離れ」が囁かれるようになりました。大手グルメサイトでも利用者や登録店舗の減少傾向がみられるなど、利用者のお店選びの方法に変化が起きています。

飲食店の集客を成功させるためにも、まずはグルメサイト離れについての知識を付けておきましょう。グルメサイトの効果やサイトごとの特徴などは、こちらの記事で確認してみてください。

グルメサイト7選を比較!新規顧客獲得対策に活用できる

店選びの基準に変化が起きている

ユーザーにとって利便性の高いグルメサイトは、かつての飲食店選びでは欠かせない存在でした。しかし、SNSやGoogleマップ機能の拡充などで、近年ではより自分の志向にあったパーソナライズされた情報を簡単に受け取れるようになりました。

広告メディアであるグルメサイトに掲載されている情報だけではなく、自ら検索した情報や、趣味嗜好の似通ったユーザーの口コミ情報を信用する傾向が強まっているのです。お店選びの基準に変化がみられる点は、飲食店の集客を考えるうえで見逃せないでしょう。

グルメサイト離れが起きた3つの理由

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グルメサイト離れが起きた理由としては、次の3つが挙げられます。

  1. 掲載情報の信頼度の低下

  2. お店選びに使えるツールが多様化した

  3. コロナによる不況で利用する飲食店の負担が増加した

これら複数の要因が関係し、グルメサイト離れが加速しています。今後の施策を打ち立てるためにも、グルメサイト離れの原因を知っておきましょう。

グルメサイトの種類や選び方を解説している記事も、参考にしてみてください。

グルメサイトとは?飲食店にとってのメリットや選び方を説明します

1.掲載情報の信頼度の低下

グルメサイトとは、基本的に飲食店側が掲載を依頼して、サイト運営企業に有料で情報を載せてもらいます。飲食店への送客を目的とした広告メディアという側面と、ユーザー向けの飲食店情報ポータルサイトという側面があり、この2つの側面は、利益が衝突する矛盾をはらんでいます。

主な収益を支えている飲食店のメリットを優先させれば、より多くの広告掲載料を支払っている飲食店が上位表示され、広告予算を豊富に持つメガチェーン店舗が多く上位表示されることになります。そうすると、自分に合った飲食店を探しに来たユーザーにとっては似通った店舗情報ばかりが上位表示されてしまい、「自分好みのお店を見つけにくい」という不利益が生じてしまいます。一方、ユーザーメリットを優先させれば、より多様な飲食店を上位表示させる必要が生じ、支払っている高校掲載料順の表示が難しくなり、今度は飲食店に不利益が生じることになります。

よって、グルメサイト各社は独自の検索アルゴリズムで表示順位を決定しており、それがブラックボックス化しているため、ユーザーにとっても飲食店にとっても、グルメサイトに都合の良い情報操作が加えられているのではないか、と疑念を抱かれ、グルメサイトの掲載情報の信頼度低下を招いているのです。

2.お店選びに使えるツールが多様化した

SNSやGoogleマップなど、お店の情報を得るためのツールが多数登場しているのも、グルメサイト離れの原因の1つです。SNSは実際に、お店を利用したユーザーが投稿した情報を探すことができ、さらに、自分と趣味嗜好が似通ったユーザーのリアルな感想を参考にできるという点で重宝されています。

ハッシュタグを付けていればエリアや店名で検索できるため、若年層に限らずこの2~3年ほどで一気に利用者を増やしています。また、目的地付近の施設やお店を簡単に検索できるのが、Googleマップなどの地図アプリです。

目的地までの経路検索はもちろん、お店のレビューや混雑具合やメニューまで確認できるため、誰でも利用しやすいツールとして人気があります。

3.コロナによる不況で利用する飲食店の負担が増加した

ユーザー側の変化だけではなく、新型コロナウイルスの影響で、グルメサイトの利用をやめた飲食店が多いのも事実です。グルメサイトは多くのユーザーの目にとまる可能性が高い効果的な集客手段ですが、その分掲載には高い費用がかかります。

人々が外食を差し控えるムードが広まった中で、売上の落ち込んだ飲食店がグルメサイトの掲載費用に負担を感じ、契約を中断したケースも少なくないでしょう。

グルメサイトの集客力は、掲載を続けている間に限られるため、この機会に集客手法を見直す店舗が増えました。

飲食店がグルメサイト離れを決心した背景

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飲食店がグルメサイト離れをせざるを得なかった背景には、次の3つのポイントが関係していると考えられます。

  • 掲載費用が高額

  • 悪質なコメントが削除できない

  • グルメサイトの運営方法に納得できない

メリットを感じて利用を始めた場合でも、状況が変化するにつれて、グルメサイトの不便な面が目につくようになってきたのです。具体的な理由をご紹介します。

掲載費用が高額

サイトごとに差はありますが、一般的にグルメサイトに登録するには月に数万~数十万の費用がかかるとされています。毎月の売上の中から、これだけの費用を工面するのは簡単ではありません。

また、掲載プランが複数設定されている場合、高いプランを選ぶほど露出頻度が高く、店舗ページに掲載できる内容が多いなどのオプションが付きます。

そのため、グルメサイトで確実に集客効果を上げるためには、同じくグルメサイトに登録しているライバル店の情報に埋もれないように、高いプランでの契約を続ける必要があるのです。

その結果、費用負担に耐えられずにグルメサイトを離れる飲食店が増えています。

悪質なコメントが削除できない

グルメサイトに悪意のあるコメントが書き込まれてしまった場合、お店側が要請をしても削除ができないサイトもあります。その理由は、サイトが独自にコメントを審査しており、その基準に沿ったコメントが表示される仕組みが整えられているためです。

せっかく高いお金を払ってグルメサイトに登録しているのにもかかわらず、お店にとって不利な情報がさらされてしまっては、掲載を続ける意思がなくなってしまうでしょう。

グルメサイトの運営方法に納得できない

グルメサイトは基本的には利用者の口コミを掲載するサイトでありますが、その評価基準や露出頻度などは運営企業の手に握られています。そのため、サイトの運営方法に賛同できず、グルメサイトを去る飲食店が増えているようです。

例えば、高額プランでなければ実質集客効果がなかったり、プランの契約を断ったことを理由に口コミ評価が下がったりといった事例が確認されています。費用対効果を実感できなければ、負担の大きいグルメサイトへの掲載を考え直す飲食店も多いでしょう。

現在グルメサイト離れで注目が集まるお店選びツール

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グルメサイト離れが進む中で、ユーザーがお店選びに利用している2つのツールをご紹介します。

  • Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)

  • SNS

お店選びのトレンドを知ることは、これからの集客施策を考えるヒントとなるはずです。2つのツールをぜひお店の集客方法として、検討してみてください。

Googleビジネスプロフィール

1つ目の注目すべきツールは、Google検索結果やマップアプリにお店の情報を表示させられる、Googleビジネスプロフィールです。Googleビジネスプロフィールの強みは、なんといっても無料で利用できるところでしょう。

お店の基本情報の掲載はもちろん、写真・動画やメニューの掲載、口コミの管理、アクセス解析などの機能が全て無料です。Googleは日本で多くのユーザーを誇る検索エンジンであるため、積極的に利用して損はありません。Googleビジネスプロフィールにしっかり公式予約ページへの動線をはっておけば、送客手数料もなく予約受付が可能です。

詳しい活用方法は下記の記事でご紹介しているので、ぜひ御覧ください。
飲食店集客に欠かせないGoogleビジネスプロフィール!メリットと活用法をご紹介

SNS

SNSは若い世代のユーザーを始め、多くの人々の情報収集ツールとして活躍しています。お店の集客に使えるSNSは、主に次のとおりです。

  • Twitter

  • Instagram

  • Facebook

ユーザー層や機能、特徴を比べて、お店に合ったツールを選ぶことが大切です。SNSの拡散力を上手く利用するには、ユーザーが他の人にも知らせたいと感じるようなコンテンツを作ることを心掛けましょう。

飲食店が特に力を入れたいInstagram

飲食店の場合はSNSの内、視覚的要素が重視されているInstagramと相性が良いでしょう。飲食店を探しているユーザーは、お店の雰囲気やメニューを確認したいというニーズを持っています。

Instagramであれば写真で情報を得られるため、安心してお店選びが可能です。店名やエリアのハッシュタグを付ける点も忘れずに、クオリティの高い写真を掲載してお店をアピールしてみましょう。

実際に目覚ましい効果を出している飲食店も多数存在します。活用ノウハウや事例は下記の記事をぜひチェックしてみてください。

インスタ集客で1800組予約獲得した「鮨てんび」仕掛け人に聞く。飲食店のSNS活用術

飲食店のインスタ徹底活用術①  初期設定が肝!まずはじめにすべきこと4つ ー設定編ー

飲食店のインスタ徹底活用術② データが語るインスタ、飲食店集客へのインパクト

飲食店のインスタ徹底活用術③ お店に合ったフォロワーを増やすために、大切なこと5つ -集客編ー

飲食店のためのIT講座その②|インスタグラム活用実践編

今後の飲食店集客のポイント

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グルメサイト離れが進むなど、集客方法にも変化がみられる飲食店業界では、次の3つの点を意識して集客をするのが効果的です。

  • インターネット上でのお店の情報を管理する

  • 利用者の口コミを集める

  • 拡散コンテンツを仕込む

各ポイントをしっかりと理解して、お店ならではの集客方法を確立させましょう。

インターネット上でのお店の情報を管理する

インターネットに情報が溢れるようになり、誤った情報も増えているのが事実です。インターネットを検索してユーザーがせっかく来店を決めてくれても、移転前の住所が掲載されていた場合は来客のチャンスを逃してしまいます。

お店の公式サイトやGoogleビジネスプロフィールでは、正しい情報を伝えられるように、情報を精査してこまめに管理・修正するのが大事です。お店の信用を下げてしまわないためにも、インターネット上の店舗情報は正しく記載しましょう。

利用者の口コミを集める

実際にお店で食事をした利用者の口コミは、お店選びの際に多くのユーザーが重視する要素です。お店に関する口コミを、SNSやGoogleビジネスプロフィールで集める努力をしましょう。

口コミキャンペーンを実施して、利用客に口コミを書いてもらえるよう声をかけるのも方法の1つです。お店にまつわる好意的な口コミが増えるほど、集客効果は大きくなるはずです。

最近では、あらゆる媒体に投稿された口コミを一元管理・分析できるサービスも数多く出てきているので、あわせて活用するとより高い効果を出すことができます。

拡散コンテンツを仕込む

誰かに言いたくなるような独自性のある際だったコンテンツを1つは仕込んでおきましょう。このSNS時代、そういったコンテンツは即座に拡散され、無料で高い効果を上げる広告宣伝につながるからです。看板メニューや内外観、紹介制などの業態の独自性など、企業や店舗に合ったストーリーづくり、コンテンツ開発の重要性は年々高まっています。

グルメサイト離れを理解して新しい集客に取り組もう!

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グルメサイトは飲食店集客の要ともされて来ましたが、時代の流れと共にお店選びの基準に変化が生じています。飲食店集客のトレンドを知ることで、お店で取り入れるべき新しい集客方法が分かってくるでしょう。

無料で利用できるSNSやGoogleビジネスプロフィールを上手く活用しながら、お店の集客力アップを目指してみてください。

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